2010年7月4日日曜日

銀河系の自転

 太陽が地球の周りを回っているのではなく,地球が太陽の周りを回っていることに,初めて気づいたのは古代ギリシアのアリスタルコスという人でした。私が翻訳をすすめているエピクロスの影響を受けた人です。しかし,古代ギリシアローマの滅亡とともに,その発見は闇へ葬られてしまいました。アリスタルコスの本を読んだコペルニクスが再度「地動説」を発表するのに2000年かかりました。
 しかし,その太陽が銀河系の中心にあるのではなく,かなり端の方にあることに人類が気付くのに,200年もかかっていないと思います。多くの間違いや悲劇を引き起こしながら,やはり人類は少しずつ進歩しているのでしょう。
 昨日は,その「銀河系自体が自転していること」を知りました。驚きました。知っている人にとっては,常識なのかもしれませんが,私にとっては驚きでした。「知らないってことは,素晴らしいことです」 
 では,地球は24時間で自転していますが,銀河系はいったいどれくらいの時間をかけて自転していると思いますか。
 実は,約2億年かかって一回まわるというゆっくりしたものです。しかし,太陽は中心から遠く離れているために,秒速250kmの速度で回っているそうです。秒速ですから,時速になおすと,
 250×60(1分は60秒)×60(1時間は60分)=90.0000(90万km)

 時速90万kmで銀河系の周辺を回っている太陽 
 その太陽の周りを回っている地球や<イトカワ>

 そんな気の遠くなるような空間を7年かけて,
60億kmの旅をおえて戻ってきた<はやぶさ>。授業プラン《はやぶさの旅》の対する私の思いは,熱くなる一方です。しかも,それがエピクロスやその親友ストラトン,そしてその弟子アリスタルコスにつながる研究であることに気付くことができ,古代ギリシアの伝統の上で仕事ができている今の状況を「たのしい」と思えます。感謝の気持ちでいっぱいです。
 昨日このブログを見ていただいた方は,55人を超えています。ありがとうございます。「見ていただくことが時間の無駄にならないように」していく責任を感じています。
 これから二条城を一周していきます。早朝の二条城はとってもきれいです。しかも,名誉ある無血革命「大政奉還」が実現した場所でもありますので。勝海舟や坂本竜馬や小松たてわきに思いをはせながら。

0 件のコメント: