今日も、チャールズ・シンガー著
『最も初期の化学産業=ミョウバンの歴史』
を読んでいます。
ミョウバンといえば、今では漬物の色落ち防止や、
生ウニの型崩れ防止に使われるくらいです。
しかも、食品添加物が敬遠される雰囲気の中、
ミョウバンの使用は減る一方でしょう。
それは仕方がないとしても、
このままミョウバンの歴史的な意味までも、
忘れさられていくのは、残念です。
ミョウバンが「科学の歴史」において果たした役割は、
いくら強調しても、強調しすぎることはないと思います。
しかし、そのことは多くの人に知られてはいないようです。
少しでも、ミョウバンの歴史的な重要性が伝えられれば、うれしいです。
【シンガーの本から、今日学んだこと】
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紀元前1550年頃に書かれたと思われるパピルスが、数枚見つかっていて、解読されています。ほぼ同じ内容で、ミョウバンの使い道が記されています。
さて、その使い道は?
ミョウバンは、目薬として重要だったようです。
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【私の意見】
しかし、最初から目薬として使われたとは考えられません。
最初は、「水の浄化」に使われたことでしょう。
実際、ミョウバンが持つ「水の浄化能力」は、すごいです。
きれいになった水で、目を洗うこともあったことでしょう。
ミョウバンで浄化された水で洗うと、
普通のきれいな水と比べて、予想外の効果があったのでしょう。
実際、ミョウバン水は、弱酸性なので、殺菌効果があり、
目の治療に効果があるのです。
後のローマ時代には、うがい薬や扁桃腺の腫れを治める薬としても、
使われるようになります。