2010年7月3日土曜日

静止衛星の苦労

授業プラン《はやぶさの旅》に関連したことを勉強しているおかげで,たのしいことがわかってきました。私は今まで「静止衛星はただ,静止している」と思っていたのですが,そうではなかったようです。ただ静止しているように見える静止衛星には,実はいろんな力がかかっています。
1…太陽の微弱な引力
2…月からの微弱な引力
3…薄いとはいえ若干存在する空気の抵抗
4…地球がほんの少し楕円型をしているための影響

ということで,静止衛星は,絶えず
「姿勢制御」「軌道制御」
の必要に迫られています。つまりしばしばエンジンを使う必要があるということです。ここで一番の問題は,エンジンの耐用年数ではないそうです。一番の問題は,「燃料の量」なのです。
そういった意味でも,今回の<はやぶさ>に積まれたイオンエンジンの燃料キセノンは,従来の10分の1の重さで同じ働きをするそうです。静止衛星の耐用年数を飛躍的に高めるというわけです。
イオンエンジンンの素晴らしさが,たのしく伝わったでしょうか。

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