2010年4月12日月曜日

『千の風研究』その2「兵士クミンスの手紙」

 井上文勝さんが書かれた『「千の風になって」紙袋に書かれた詩』(ポプラ社,2010年)から引用させていただきます。
 クミンスさんの手紙は,2枚だったそうです。
 1枚目は,父に宛てたもの。そこには次のようなことが書かれていました。

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お父さんへ
 これは,この間,最後にお会いした折に差し上げるべきでした。でも,そんなことをしてママと僕の最愛のエピィを悲しませたくなかったのです。わかっていただけますね。
 お父さんはもちろん,愛する他の家族同様に,僕は彼女を愛していたのです。
 こんな僕をゆるしてください。

                        ステファン・ジェフリー・クミンス

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そしてもう一枚,「僕が愛したすべての方々へ」と書かれた後に,『千の風』(日本では『千の風になって』で有名)の詩が書かれていました。



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 実はこのブログを読まれた方に注目してほしくて,私はクミンスさんの最初の手紙の最後の文をあえて省略しています。実はクミンスさんは,
「こんな僕をゆるしてください」
とお父さんに書いた後,注目にする一文を付け加えています。それが,どんな文なのか予想がつきますか。
 私が所属する仮説実験授業研究会の大事な原則は「予想なければ認識なし」です。答えを聞かれる前に,少し予想していただいた方が,クミンスさんのメッセージにこめられた思いがより伝わりそうな気がしています。よろしければ,少しお考えください。

 ヒント
 「そして,○○○○○○をゆるしてあげてください」

と続いています。

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