2009年7月18日土曜日

皆既日食見学旅行(その2)

記憶にとどめておいてほしい日食があります。
それは,紀元前585年5月28日に起こった日食です。
その日食は,今のトルコのある地方でおこりました。
今から2600年前,
日本が縄文式土器と呼ばれる土器をつくって,
狩猟中心の生活をしていた頃の出来事でした。

それまでにも,数えきれないくらい日食は起こっていたのに,
どうしてその日食が大事なのでしょうか。

実は,その日食は

「人類史上初めての,予想された日食」

だったのです。

その当時の多くの人にとって,
太陽や月は,神々でした。

その神々の動きを予想した人がいたのです。

神々の動きを予想するだけでも,大変なことなのに,
彼は,その予想を多くの人の前で発表しました。
だっからそれは,

「世界最初の公開実験」

と言っていいかもしれません。

そして彼の予想は,見事的中したのです。

その人の名前を「タレス」と言います。

「世界最初の科学者」

という言葉にふさわしい人だと私は思います。

(その2,終り)

0 件のコメント: