2009年10月28日水曜日

エジプト神話が教えてくれること

エジプト神話が教えてくれること
 神話が作られた意図がこれほどはっきりしているものはないような気がします。この神話は,「エジプト暦」と言われるものとつながっています。
 「エジプト暦」は,1月を30日としています。しかし,そうすると,30日×12月=360日にしかなりません。つまり5日間が不足するわけです。 暦を管理する人たちにとって,「5日間」を挿入する正当性が必要になってきます。「いいかげんに挿入した」と言われるのことは致命的です。
 だから,彼らは「神話」を必要としたのでしょう。
 このシリーズ,これで終わりです。最後は私らしくエピクロスの言葉で締めくくりたいと思います。
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「神話に関することが何か気にかかっていて,宇宙の真実がなんであるかを知らないならば,最も重要なことについての恐怖を解消することができない。それゆえ,自然科学の研究なしにわれわれは,本当の〈たのしさ〉を得ることはできない」(主要教説)
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エピクロスは,やはりすごいと思われませんか。今から2300年以上も前の言葉です。  板倉先生の言葉とも言えるような気がしませんか。

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