みなさんへ〈古代エジプト〉に留学中の吉田です
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エジプト(神話その1)
エジプト神話を知っていますか。オリシスとイシスの,兄と妹が結婚したという話をどこかで聞かれたことはありませんか。このオリシスというのは,〈太陽暦の発明〉に深く関係した一番明るい恒星「シリウス」のことだそうです。
しかし,エジプト神話をオリシスとイシスから話し始めると,「たのしくない話」「わけのわからない話」になるような気がします。
ということで,「知ってたのしいと思えるエジプト神話」の話ができればと願っています。 お付き合いいただけると,うれしいです。*************************************************
まったくの「素人神話学」です。間違っている点があればぜひ教えてください。
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エジプト神話(その2)
この世の始めに存在したのは,不動の神「ヌン」と天空の女神「ヌート」と時の神「トウト」です。
「ヌン」の意志で,地の神「ゲブ」と太陽神「ラー」とが誕生します。「ゲブ」は「ラー」の兄になります。
太陽神「ラー」は,天空の女神「ヌート」と結婚します。しかし,「ヌート」は「ラー」の兄,「ゲブ」と浮気をしてしまいます。
そのことを知った,「ラー」はどういう行動に出たでしょうか。
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系図その1
不動の神 天空の女神 時の神
ヌン ヌート トウト
↓
↓
↓
長男「ゲブ」 (地の神)
↓
次男「ラー」 (太陽神)
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系図その2
太陽神「ラー」…天空の女神「ヌート」…地の神「ゲブ」
〈夫婦関係〉 〈愛人関係〉
ラー(弟)とゲブ(兄)は兄弟関係
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エジプト神話(その3)
太陽神「ラー」と妻「ヌート」の間には子どもが生まれませんでした。
しかし,「ヌート」は,「ラー」の兄「ゲブ」(地の神)の間に,5人の子どもを身ごもります。今風に言うと「不倫の子」です。ましてや妻の浮気の相手が実の兄なのですから,「ラー」の気持ちがしのばれます。
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